プログラミングの必要性が高まる中、Pythonというプログラミング言語を耳にする人も多いかと思います。ただ、これからPythonを勉強してみたいと漠然と考えている人の中には「勉強しようにも何から手を付ければ良いかわからない」と感じているのではないでしょうか。実際、近年は情報が溢れているので、悩むのも無理はありません。そこで今回は、Pythonの勉強におすすめの本・サイト・アプリ・プログラミングスクールをご紹介します。
これからPythonを勉強する人が挫折しないためのPython攻略法について伝授していきますので是非ご覧ください。
Contents
- 1 Pythonでできることって何?
- 2 Pythonを最速で習得できるプログラミングスクール
- 3 Python勉強のおすすめサイト6選
- 4 Python初心者が読むべき書籍8選
- 4.1 Python完全初心者向け①:Pythonスタートブック
- 4.2 Python完全初心者向け②:Pythonではじめる機械学習
- 4.3 Python完全初心者向け③:初めてのTensorFlow 数式なしのディープラーニング
- 4.4 Python完全初心者向け④:たのしいプログラミング Pythonではじめよう!
- 4.5 Python入門者向け①:Python 1年生 体験してわかる!会話でまなべる!プログラミングのしくみ
- 4.6 Python入門者向け②:独習Python入門-1日でプログラミングに強くなる!
- 4.7 Python入門者向け③:スラスラわかるPython
- 4.8 Python入門者向け④:仕事ではじめる機械学習
- 4.9 Python入門者向け⑤:ゼロからつくるpython機械学習プログラミング入門
- 5 Python独学者がこぞって使う講座アプリ“Udemy”
Pythonでできることって何?
ところで、Pythonを使うと実際に何ができるのでしょうか。プログラミングを勉強する前にゴールを決めておくことは重要です。なぜなら、プログラミングは成し遂げたいことを実現するための手段に過ぎないからです。目的もないまま勉強してしまうと、インプットばかりでいつまで経ってもモノができあがらないので、まずは自分が何を作りたいのかをじっくりと考えてみましょう。
1.Webアプリケーション・Webサービスの制作
DjangoやFlaskといったフレームワークを使うことでWebアプリケーションを比較的簡単に開発ができます。フレームワークとは、開発を楽に進めるための骨組みのようなものです。フレームワークを使うことで開発に必要なことを1から考える必要がなくなるわけですね。ちなみにYouTubeやInstagramなどもPythonを使って開発されていますよ。
2.データ処理・データ分析・データ解析
Pythonには、データ処理・データ解析のためのライブラリが多く備わっています。例えばPandasというライブラリを使えばCSVファイルを簡単に読み込めますし、Scipyというライブラリを使えば数学や統計学などの計算もスムーズにできてしまいます。データサイエンティストと呼ばれる人たちはこれらのライブラリを使いこなし、データから重要な結論を導き出します。例えば日々の売り上げデータを解析すると、雨の日は「何曜日のどの時間帯に商品が売れやすい 」というようなことがわかるようになりますよ。
3.Webサイトのデータ収集(Webスクレイピング)
PythonにはBeautifulSoupやSeleniumといったWebスクレイピングのための便利なライブラリがあります。BeautifulSoupではログイン認証を突破できませんが、Seleniumではログイン認証の突破ができます。これらのライブラリを使えば比較的簡単にWebスクレイピングができるでしょう。身近な例を挙げると、クローラーにWebスクレイピングの技術が使われています。クローラーがWebサイトを自動で巡回することで、Googleなどの検索エンジンがWebサイトを認識できるようになります。
4.機械学習・最適化
Pythonといえばやはり機械学習、ディープラーニングです。scikit-learnは機械学習ライブラリの中でも最も有名なものの1つです。また、ディープラーニングのライブラリではKerasやTensorFlowなどがあります。これらのライブラリを使えば比較的簡単に機械学習やディープラーニングの機能が実装できます。これらの分野において、機械学習を簡単に実装できる充実したライブラリは他のプログラミング言語ではなかなかありません。ただし、これらのライブラリを使いこなすには、Pythonだけでなく高校から大学レベルの高度な数学知識も必要になるケースが多いです。
5.スマホアプリ(Android)制作
Androidアプリは通常Javaというプログラミング言語で書かれますが、Pythonでも実装が可能です。PythonではPydroidやQpythonといったアプリを使って開発を行います。ちなみにiPhoneアプリはSwiftという別のプログラミング言語で実装する必要があります。
6.デスクトップアプリケーション制作
デスクトップアプリケーションとは、PCにインストールしてデスクトップ環境で用いるアプリケーションのことです。WebアプリケーションだけでなくこちらもPythonで実装可能です。Pythoには、標準ライブラリとしてTkinterが備わっている。そのため、PythonからGUIを構築・操作してデスクトップアプリを開発できます。
7.組み込みアプリケーション制作
組み込みアプリケーションとは、ハードウェアを制御するために用いられるアプリケーションのことです。例えば冷蔵庫や自動車などの制御にも用いられています。Pythonでも組み込みアプリケーションの制作が可能です。
8.フィンテック・ブロックチェーン技術の開発
フィンテックとは、金融とテクノロジーをかけ合わせた造語です。最近ではPayPayやLINEPayなどの決済分野などで話題になることが多いですよね。また、ブロックチェーンは分散型台帳技術とも呼ばれており、あらゆる情報をみんなで共有することによって改ざんを防いで管理する仕組みのことです。わかりやすい例で言うと、ビットコインなどに用いられています。フィンテックやブロックチェーン技術を用いた金融サービスの実装もPythonを使えば可能です。
Pythonを最速で習得できるプログラミングスクール
プログラミングスクールの最大の特徴は、プロの力を借りられるところです。学習するに当たってこれほど強力なサポートはないでしょう。また、一口にプログラミングスクールと言っても、オンライン講座の有無や学べる分野など様々な要素がありますので、自分に合ったスクールを選ぶことが重要です。ガチでPythonを最速で習得したいのであれば、Pyhon習得に特化したプログラミングスクールの無料説明会に参加し、現役エンジニアから情報を得てくる方法が効率的です。
1.ドットプロ(.pro)
ドットプロは渋谷にあるプログラミングスクールです。和気あいあいとした楽しい雰囲気で学習できるのが特徴です。東京近辺に住んでおり、オンラインや書籍で学習するのが苦手な人にオススメです。
2.TechAcademy
TechAcademyは基本的にはweb上のカリキュラムを読んで学習していきます。現役のエンジニアによるチャットサポートとメンタリングを受けられ、カリキュラムの不明点を解決するのをサポートしてくれます。Python, AI, データサイエンスなど様々なコースが設けられています。
3.データミックス
データミックスは未経験から6ヶ月でデータサイエンティストを目指すプログラミングスクールです。データサイエンティストとしてこれから活躍したい人にはオススメです。基本的には教室で講義を受ける形となります。
4.DIVE INTO CODE
DIVE INTO CODEはスクールに通って学習するのが基本です。スクールでは講義を受講するだけでなく、ペアプログラミングなどの活動も実施します。同じ目標を持つ仲間を作りたい人に適していると言えるでしょう。また、講義のない時間帯は教室で自習もできるようです。
5.CodeCamp
CodeCampは完全オンライン型のマンツーマンスクールです。不明点は現役のエンジニアの方に質問することで解決できるような仕組みになっています。webの技術に特化しているのが特徴ですので、webデザイナーを目指される人などにはオススメです。
6.Tech Boost
Tech Boostは渋谷にあるプログラミングスクールです。不明点はオンラインで24時間質問可能です。ブロックチェーンやAI、データサイエンスなど様々な分野を学べるのが特徴で、教室もオシャレなので快適に学習できます。
7.侍エンジニア塾
侍エンジニア塾はオフラインのプログラミング学習サービスです。オフラインといっても教室があるわけではなく、どこかのスペースを借りてレッスンを実施するということになります。そのため、近くのカフェなどで講師に教えてもらうのが基本となります。一人ひとりに合ったカリキュラムを提供してくれるため、目的に沿って最短で学習できます。
8.テックキャンプ プログラミング教養(旧:TECH::CAMP)
テックキャンプ プログラミング教養(旧:TECH::CAMP)は、東京、大阪、名古屋など全国6箇所に存在しているプログラミングスクールです。オンラインだけでなくオフラインでもwebやAI(人工知能)などについて学べます。
9.Aidemy
Aidemyはその名の通りAI(人工知能)に特化した学習サービスです。AI(人工知能)を活用したアプリの開発など、かなり応用的な内容まで学習できます。AI(人工知能)について集中して学びたい方にオススメのサービスです。
10.PyQ(パイキュー)
PyQはPythonに特化したオンライン学習サービスです。機械学習、スクレイピング、webアプリ作成など、Pythonでできることのほとんどを学習できます。他のプログラミングスクールに比べて価格も圧倒的に安いのでオススメです。
Python勉強のおすすめサイト6選
サイトでの学習方法は、有料のものから無料のものまで様々なサービスが存在します。「プログラミングスクールに通うのに大金を払うのはもったいない」、「プログラミングスクールに通うほどでもない」などと感じている人は検討してみてはいかがでしょうか。
1.Progate
出展:Progate公式サイト
Pythonの他にも様々な言語をコーディングの演習問題を解きながら学べるのが特徴です。無料で学べる範囲では初歩的なものがほとんどですが、プログラミング初心者の方にとっては基礎を身につける上で役立つサービスだと言えるでしょう。
2.Python-izm
Python-izmは入門編、基礎編、応用編と分かれており、段階的に学習できるのが特徴のサイトです。完全無料で学習できるので、勉強にお金をかけたくない方には非常に嬉しいサイトです。
3.ドットインストール
ドットインストールはITスキル全般について動画で学べるWebサイトです。 動画は全ておおよそ3分以内に収められているため、スキマ時間を有効に活用しながら学習できます。学習する上で便利な機能を追加するためには有料会員になる必要がありますが、そうでなければ無料で動画を閲覧できます。
4.Paiza
出展:Paiza公式サイト
paizaは書類選考なしで面接に進める新しい形式の就活サービスです。実務経験がない方でもコードが書ければ経験者と同じ土俵で就活ができる完全実力主義な点が評判を呼んでいます。就活サービスなのですが、サイト内でスキルチェックができるためプログラミング学習にも活用できます。
5.Let’sプログラミング(旧:Python Web)
Let’sプログラミング(旧:Python Web)は、プログラミングを1から学習したい人にオススメのサイトです。無料で閲覧できるので金銭面でもありがたいです。環境構築のやり方から丁寧に説明してあるので、プログラミングだけでなく全体的な理解を心掛けたい方に適しています。
6.Python学習講座
Python学習講座とは、現役エンジニアが運営しているPythonの学習サイトです。入門編から応用編まで内容が丁寧にまとめられています。応用編ではwebアプリ(Flask)や統計学などについても語られています。
Python初心者が読むべき書籍8選
書籍での学習は、読解力や不明点を調べて解決する能力がある程度高くないと途中で挫折してしまうケースが多いです。ただ、書籍の良いところは何と言っても自分のペースで学習できる点です。また、お金も書籍代だけでほとんどかかりません。独学に自信のある人は書籍で勉強されるのが良いでしょう。
Python完全初心者向け①:Pythonスタートブック
Pythonでのプログラミングを予備知識なしで学習できます。説明が非常にわかりやすいのが特徴です。ただし、基礎的な内容に限った説明がされていますので、上を目指す方には少し物足りないかもしれません。
Python完全初心者向け②:Pythonではじめる機械学習
オライリージャパンが手掛ける書籍のひとつです。プログラミングや数学の知識がない状態でも機械学習について学習できます。numpy, pandas, matplotlibなどの基本的なライブラリだけでなくscikit-learnなどの機械学習ライブラリの使い方を学びたい人にオススメです。
Python完全初心者向け③:初めてのTensorFlow 数式なしのディープラーニング
機械学習の中でもディープラーニングを学びたい人にオススメの書籍です。数学の知識がそれほどない人向けにディープラーニングの仕組みが優しく記載されています。AI(人工知能)の原理をざっくりと理解したいといった人に適していると言えるでしょう。
Python完全初心者向け④:たのしいプログラミング Pythonではじめよう!
アメリカの子ども向けに書かれた書籍を翻訳したもので、お子さんにもオススメです。また、大人も楽しく読み進められます。クラスやオブジェクトの概念が非常にわかりやすく書かれています。ゲームのサンプルコードも面白いですよ。
Python入門者向け①:Python 1年生 体験してわかる!会話でまなべる!プログラミングのしくみ
可愛い動物たちの対話形式で、Pythonの基本が非常にわかりやすく丁寧に書かれています。プログラミングをこれから始めようと思っている人や、「AI(人工知能)って何?」といった疑問を持たれている人に良い書籍だと言えるでしょう。
Python入門者向け②:独習Python入門-1日でプログラミングに強くなる!
イラストがふんだんに盛り込まれているのが特徴です。ただし、レビューを見てみると「非常にわかりやすかった」と言っている人がいる反面、「誤植が多くてわかりくい」といった意見もあり、好き嫌いが若干分かれそうな書籍だと言えるでしょう。
Python入門者向け③:スラスラわかるPython
プログラミングの基礎について書かれた書籍です。後半ではwebスクレイピングやファイル操作について書かれています。初心者には若干高度な内容も盛り込まれていますが、応用的な内容にも興味のある人には良いでしょう。
Python入門者向け④:仕事ではじめる機械学習
オライリージャパンの書籍ですが比較的、数式・ページ数・プログラムコードが少なく、エンジニアでない人でも機械学習の実務について理解できます。「機械学習で何ができるのか」、「どんなことに応用できるのか」について詳しく書かれています。
Python入門者向け⑤:ゼロからつくるpython機械学習プログラミング入門
Python学習で理論と実装をバランスよく学べる決定版!scikit-learnを使わず、numpyとpandasのみのコーディングで実装力が段違いにスキルアップできます。
「ゼロからつくるPython機械学習プログラミング入門」手に入ったけどこれは良書!
回帰分析、サポートベクトルマシン、決定木、ニューラルネットワーク、強化学習、主成分分析等理論と実装が学べる!
おそらく、強化学習の実装もカバーしている本はこの本が初なのでは。https://t.co/piFm3LKVzU pic.twitter.com/SkgIfr8Az4— kazu / AI Academy (@tankazunori0914) August 31, 2020
Python独学者がこぞって使う講座アプリ“Udemy”
UdemyはPCだけでなく、スマホでも学べる世界最大の学習プラットフォームアプリです。プログラミングだけでなくマーケティングや自己啓発などの様々なジャンルの動画があり、Pythonだけでもかなり多岐の分野に渡って動画が提供されています。解説は現役エンジニアによってされているため、非常に丁寧で詳しい内容となっています。
ちなみに私も新たな分野を独学したいときはよくUdemyを使っています。私が実際に購入した動画の1つに『Djangoの基礎をマスターして、3つのアプリを作ろう!』という動画がありますが、この動画ではPythonやWebの知識がある程度ある人向けにDjangoの基礎を解説してくれます。SNSのような機能を持った簡単なWebアプリを作成するための知識を身につけられたので、非常に役立ちました。動画の価格帯は1動画あたり1500円から30000円程度なのですが、頻繁にセールを実施していて90%ほど値引かれることも珍しくありません。そのため、実質的にセール時の価格が通常価格だと捉えておいて問題ないでしょう。1度動画を購入すればPCだけでなくスマートフォンでも動画を閲覧できるため、通勤時間などの毎日のスキマ時間を有効に活用できるのも魅力的ですね。
Pythonの勉強方法について多くの情報を盛り込みましたが、どの方法がいいかの議論に明確な答えはありません。結局のところ、自分に合った方法で学習するしかないのです。そのため、まずは自分にマッチしそうな方法をパッと選んでとにかく行動しましょう。その中で少しずつ学習方法を改善していくのが一番です。